離婚(外国人同士)

事案の概要
 外国人の夫が,外国人の妻から離婚裁判を起こされた事案。裁判では,妻は,夫からDVを受けていたと主張し,離婚とともに多額の慰謝料を請求し,子供の親権も争ってきた。
決内容
 外国人同士の夫婦であり,子供も外国籍であることから,どの国の法律が適用されるのかがまず問題となった。そのため,まずこれを調査したうえで適用されるべき外国法を日本語に翻訳する作業を行った。また,相当な時間を費やして記録を精査し,打合せを何度も重ねて当方の主張立証を行ったことにより,夫からのDVの根拠として提出された証拠や妻の証言に矛盾があると認定され,夫によるDVは認められなかった。これにより,妻からの離婚等の請求は全て棄却された。

2017年09月05日