個人再生事件

事案の概要
 住宅ローンの他,多額の借金を抱えていた男性が,家族のために自宅を残したいとの希望で,小規模個人再生を申し立てた事案。
解決内容
 この男性は,自宅を建てた際,住宅ローンとは別にローンを組んで,エコキュートを備え付けていた。これについて,個人再生手続の中で,どのような扱いにするか(機械の引き上げか,別除権扱いとするか)が問題になったが,この男性および家族は,エコキュートの使用継続を希望していた。ローン会社と交渉の末,エコキュートのローンについては,別除権と同様の扱いをすることとし,ローン会社との間では,弁済協定を結ぶことで,エコキュート本体の引き揚げを免れることができた。その後,再生計画案が認可され,住宅ローン+3年間で合計100万円を支払う内容に債務が圧縮された。

2017年09月05日